コムスコア、モバイル利用動向に関する初の日米欧比較レポートをリリース

モバイル利用首位の日本では、4 人に 3 人が携帯からメディアにアクセス(2010 年 6 月)

ソーシャル・メディアは米国、SMS は欧州が主流

2010 年 10 月 14 日 (バージニア州レストン発)―デジタル・ワールドの利用動向調査、ネット視聴率調査におけるグローバル・リーディング・カンパニー、Comscore (コムスコア・ジャパン株式会社: 米NASDAQ: SCOR、東京都渋谷区 ： 西谷大蔵 代表取締役社長) は本日、同社のモビレンズ (MobiLens) サービスを通じて分析された日米欧のモバイル利用とユーザー動向に関する比較レポートをリリースしました。レポートは、モバイル利用をさまざまな切り口から分析。コンテンツ利用、ユーザー属性別の比較、地域ごとのソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) ランキングなど、さまざまな国や地域の差を超えて、かつ、消費者と携帯メディアの関わりを一目で同じ測定手法のもとに比較でする事が可能です。

米コムスコアのモバイル担当上級副社長、マーク・ドノヴァンは、次のように述べています。「各種技術の発達や消費者向けコンテンツの選択肢拡大を背景に、モバイル・メディアの利用は引き続き世界全体で加速度的な伸びを見せています。今回、各地域ごとのモバイル利用動向を直接比較することで、モバイル・メディアの利用状況、各ブランドの普及状況、ユーザー動向などの違いが浮き彫りになりました。モバイル利用の地域差は、PC からのインターネット利用に見られる地域差よりもさらに顕著になっています。その理由としては、端末ごとに異なる機能、OS やコンテンツへの多岐にわたるアクセス方法など、モバイルの性質が複雑であることが挙げられます。企業が世界各地を網羅する市場プレゼンスを確立するためには、地域別に利用状況のトレンドを把握して、携帯市場向けの効果的なグローバル・マーケティング戦略を策定することが欠かせません。」

モバイル利用動向に見る地域差

今回、日・米・欧の利用動向をモビレンズで直接的に比較することで、各地域ごとに大きく異なるモバイル利用者の特色が明らかになりました。3 つの地域中、最も携帯利用率が高かったのが日本です。2010年6月に日本でモバイル・メディアを何らかの形 (ネット・情報の閲覧、アプリケーションの利用、コンテンツのダウンロード) で利用した消費者は 75% 以上に達し、米国の 43.7%、欧州の 38.5% を大きく上回りました。

日本の携帯ユーザーは、アプリケーションとブラウザの利用いずれも首位に立っており、6 月にブラウザを利用して携帯からネットにアクセスしたユーザーは、モバイル利用者全体の59.3%、アプリケーション経由でネットにアクセスしたユーザーは同じく 42.3% となっています。これに対し米国と欧州では、携帯ブラウザの利用率がそれぞれ 34.0% と 25.8%、アプリケーションの利用率が 31.1% と 24.9% に留まっています。

よく使われるメッセージングの種類にも地域差が見られます。6 月にテキスト・メッセージ (SMS) を送信したユーザーの割合は欧州が 81.7% と最も高く、米国は 66.8%、日本は欧州の半分以下、40.1% でした。一方、携帯メールでは日本の普及率 (54%) が最も高く、インスタント・メッセージング (IM) では米国 (17.2%) が首位となっています。

また、携帯から SNS / ブログにアクセスする割合は米国が 21.3% と最も高く、次いで日本の 17.0%、欧州の14.7% という順になっています。日本のユーザーは、携帯を使った写真撮影 (63.0%) やテレビ番組 / 動画の視聴 (22.0%) が他の 2 地域より多く、欧州では音楽の再生 (24.2%) とゲーム (24.1%) の割合が高くなっています。

属性別に見たモバイル・メディア利用度の違い

モバイル・メディアの利用度をユーザー属性別に分析した結果、日本は欧米に比べて世代別の利用度にあまり開きがないことがわかりました。米国では、25～34 歳の利用度が全体平均を 44 ポイント上回って最も高く、18～24 歳も平均を 39 ポイント上回る数字となっています。欧州では、最も携帯メディアの利用度が高いのが 18～24 歳で (全世代平均より 54 ポイント高い)、25～34 歳 (同 35 ポイント) がこれに続いています。

米国と欧州では、男女間の差異も日本に比べて顕著になっています。女性のモバイル・メディア利用率は、男性に比べて米国で 9 ポイント、欧州で 16 ポイントも低い水準に留まっています。

* 指数＝属性別の比率 (%) / 全体の比率 (%) ×100

モバイル上位のソーシャル・メディア・ブランド

国内外のブランド別に見たソーシャル・メディア利用動向は、地域によって異なっています。3 つの地域すべてにおいて、モバイル利用が最も多かったソーシャル・メディア・ブランドは、米・欧のフェースブック (Facebook) に対して日本はミクシィ (mixi) と、パソコンからのアクセスでも首位を占めるブランドと一致する結果となりました。日本では、国内ブランドのグリー (Gree) とモバゲータウンがそれぞれ 2 位と 4 位に入り、3 地域すべてにおいて上位 4 社内にランクインしたブランドは、ツイッター (Twitter) のみとなりました。

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